折れ線グラフ(Line)
折れ線グラフ(LineChart)は、データの点を線上にプロットするチャートです。 トレンドデータの表示や、2つのデータの比較等によく使われます。
使用例
var myLineChart = new Chart(ctx, {
type: 'line',
data: data,
options: options
});
データセットプロパティ
折れ線グラフは、各データセットに対して、いくつかのプロパティを設定することができます。 これらは特定のデータセットの表示プロパティを設定するために使用されます。 例えば、線の色は通常このように設定することができます。
new Chart(ctx, {
type: 'line',
data: {
datasets: [{
borderColor: "rgb(75, 192, 192)",
}]
},
});
全てのpoint~
プロパティは配列を指定することができます。 これらに配列が指定されている場合、最初の値は、最初のポイントの設定として適用され、 2番目の値は、2番目のポイントとして適用され、3番目以降も同様です。
名称 | type | scriptable | indexable | 初期値 |
---|---|---|---|---|
backgroundColor | カラー | ○ | - | 'rgba(0, 0, 0, 0.1)' |
borderCapStyle | string | ○ | - | 'butt' |
borderColor | カラー | ○ | - | 'rgba(0, 0, 0, 0.1)' |
borderDash | number[] | ○ | - | [] |
borderDashOffset | number | ○ | - | 0.0 |
borderJoinStyle | string | ○ | - | 'miter' |
borderWidth | number | ○ | - | 3 |
cubicInterpolationMode | string | ○ | - | '' |
clip | number|object | - | - | borderWidth / 2 |
fill | boolean|string | ○ | - | true |
hoverBackgroundColor | カラー | ○ | - | undefined |
hoverBorderCapStyle | string | ○ | - | undefined |
hoverBorderColor | カラー | ○ | - | undefined |
hoverBorderDash | number[] | ○ | - | undefined |
hoverBorderDashOffset | number | ○ | - | undefined |
hoverBorderJoinStyle | string | ○ | - | undefined |
hoverBorderWidth | number | ○ | - | undefined |
label | string | - | - | '' |
lineTension | number | - | - | 0.4 |
order | number | - | - | 0 |
pointBackgroundColor | カラー | ○ | ○ | 'rgba(0, 0, 0, 0.1)' |
pointBorderColor | カラー | ○ | ○ | 'rgba(0, 0, 0, 0.1)' |
pointBorderWidth | number | ○ | ○ | 1 |
pointHitRadius | number | ○ | ○ | 1 |
pointHoverBackgroundColor | カラー | ○ | ○ | undefined |
pointHoverBorderColor | カラー | ○ | ○ | undefined |
pointHoverBorderWidth | number | ○ | ○ | 1 |
pointHoverRadius | number | ○ | ○ | 4 |
pointRadius | number | ○ | ○ | 3 |
pointRotation | number | ○ | ○ | 0 |
pointStyle | string|image | ○ | ○ | 'circle' |
showLine | boolean | - | - | undefined |
spanGaps | boolean | - | - | undefined |
steppedLine | boolean|string | - | - | false |
xAxisID | string | - | - | 最初のX軸 |
yAxisID | string | - | - | 最初のY軸 |
全般
名称 | 説明 |
---|---|
label | 凡例とツールチップに表示するデータセットのラベル。 |
order | データセットの描画順。積み重ね、ツールチップ、凡例の順序にも影します。 |
xAxisID | データセットをプロットしたX軸のid。 未指定の場合、最初のX軸のidになります。 |
yAxisID | データセットをプロットしたY軸のid。 未指定の場合、最初のY軸のidになります。 |
ポイントスタイル
各ポイントのスタイルは以下のプロパティで指定することができます。
名称 | 説明 |
---|---|
pointBackgroundColor | ポイントを塗りつぶす色。 |
pointBorderColor | ポイントの枠線の色。 |
pointBorderWidth | ポイントの枠線の太さ(px)。 |
pointHitRadius | マウスイベントを発生させる非表示ポイントのサイズ。 |
pointRadius | ポイントの半径。0 を指定した場合、ポイントは非表示になります。 |
pointRotation | ポイントの角度。 |
pointStyle | ポイントのスタイル。 詳しくはpointスタイルを参照してください。 |
undefined
の場合、どのプロパティも関連するelements.point.*
にオプションにフォールバックします。
ラインスタイル
線のスタイルは以下のプロパティで指定することができます。
名称 | 説明 |
---|---|
backgroundColor | 線の下側を塗りつぶす色。カラーを参照してください。 |
borderCapStyle | 線の先端のスタイル。 (MDNを参照してください。) |
borderColor | 線の色。カラーを参照してください。 |
borderDash | 線の長さとスペース間隔(ダッシュ構成)。 (MDNを参照してください。) |
borderDashOffset | ダッシュのオフセット。 (MDNを参照してください。) |
borderJoinStyle | 線の接合点のスタイル。 (MDNを参照してください。). |
borderWidth | 線の太さ(px)。 |
clip | チャートエリアを基準にしてどの程度切り抜くかを指定します。 正の値であればチャートエリアの外側にはみ出すように、 負の値であればチャートエリアの内側を切り抜きます。 0の場合はチャートエリアのそのままのサイズです。 切り抜きは各辺毎に指定することができます。 clip: {left: 5, top: false, right: -2, bottom: 0} |
fill | 線の下をどのように塗りつぶすか。エリアチャート(Area)を参照してください。 |
lineTension | ベジェ曲線のテンション(張力)。 0 を指定すると直線になります。 cubicInterpolationMode にmonotone を指定している場合、このオプションは無視されます。 |
showLine | false を指定した場合、そのデータセットを非表示にします。 |
spanGaps | true を指定した場合、データにnull があったとしても、線を補間表示します。 false を指定した場合、NaN のポイントで線を切って表示します。 |
undefined
の場合、showLine
とspanGaps
は関連する設定オプションにフォールバックします。 その他のプロパティはelements.line.*
にオプションにフォールバックします。
インタラクション
各ポイントのインタラクションは以下のプロパティで指定することができます。
名称 | 説明 |
---|---|
pointHoverBackgroundColor | ホバーした時のポイントの背景色。 |
pointHoverBorderColor | ホバーした時のポイントの枠線の色。 |
pointHoverBorderWidth | ホバーした時のポイントの枠線の太さ。 |
pointHoverRadius | ホバーした時のポイントの半径。 |
cubicInterpolationMode
以下の補間がサポートされています。
- default
- monotone
default
アルゴリズムはカスタム加重3次補間を使用し、 全てのデータセットに対して綺麗な曲線を生成します。
monotone
アルゴリズムはy = f(x)
データセットに適しています。 補間されるデータの単調性(または区分的単調性)を保持し、 極値(存在する場合)を固定させます。
このプロパティがundefined
の場合、 options.elements.line.cubicInterpolationMode
プロパティが使用されます。
ステップライン
steppedLine
には以下の値を指定することができます。
false
: ステップ補間しない。(デフォルト)true
: step-before補間。('before'と同等)'before'
: step-before補間。'after'
: step-after補間。'middle'
: step-middle補間。
steppedLine
にfalse
以外の値が設定されている場合、 lineTension
は無視されます。
設定オプション
折れ線グラフには以下の設定オプションが定義されています。 これらのオプションは、グローバルのオプションChart.defaults.global
とマージされ、 チャートに渡されるオプションを生成します。
名称 | type | 初期値 | 説明 |
---|---|---|---|
showLines | Boolean | true | false の場合、ポイント間の線を表示しません。 |
spanGaps | Boolean | false | false を指定した場合、NaN のポイントで線を切って表示します。 |
デフォルトオプション
通常、生成する全ての折れ線グラフに構成オプションを適用します。 グローバルオプションはChart.defaults.line
に格納されます。 グローバルオプションを変更すると、変更後に生成されたチャートにのみ反映され、 すでに生成済みのチャートは変更されません。
例えば、spanGaps = true
を全ての折れ線グラフに反映させるには、 以下のように指定します。
Chart.defaults.line.spanGaps = true;
データ構造
折れ線グラフのデータセットにあるdata
プロパティは、 2種類の形式を指定することが可能です。
number[]
data: [20, 10]
data
が数値配列の場合、通常X軸はカテゴリ軸になります。 ポイント(点)は、配列内の値を使用して、軸上に配置します。 カテゴリ軸を使ってチャートを生成した場合、データオブジェクトのlabels
プロパティを指定する必要があります。
point[]
data: [{
x: 10,
y: 20
}, {
x: 15,
y: 10
}]
散布図(ScatterChart)のような、疎なデータセットに使用されます。 それぞれのデータにはx
、y
を含むオブジェクトを指定します。
積み上げエリアチャート(StackedAreaChart)
折れ線グラフはY軸の設定を積み上げ可能に変更することで、 積み上げのエリアチャートを生成することができます。 積み上げエリアチャートは、あるデータが複数の小さなデータで構成されていることを示すために使われます。
var stackedLine = new Chart(ctx, {
type: 'line',
data: data,
options: {
scales: {
yAxes: [{
stacked: true
}]
}
}
});
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このコンテンツはChart.jsドキュメントを翻訳/改変したものです。